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トップメッセージ

鉄と工の創造力で掴む
“WIN-NOVATION”

阪神内燃機工業株式会社 代表取締役社長 木下 和彦

2020年以降、COVID-19による世界的パンデミックやロシア・ウクライナ危機から人類が学ぶべきことは、その代償と共にとても重いものでした。21世紀において予想もできないリスクが実際に起こる光景をまの当たりにし、経営においてはどのようなリスク管理が必要かを根本的に考え直す千載一隅の機会となりました。当社は1918年創立以来100年以上、内航船舶用ディーゼルエンジンを主力として事業を発展させてきました。しかしその先にどんなリスクがあるのか深く考えてきたとは言えません。今回、そのリスクに打ち勝ち成長しつづけることを目的に、新しい阪神に生まれ変わるため、企業理念を改定しました。根本理念である3つのモットーは継承しながら発展・活躍のフィールドの制約を無くし、社会問題や地球温暖化等の課題を社員全員で共有できるようにしました。そして、豊かで幸せな世界の創造に貢献する会社になりたいという思いを明文化し、存在意義となるミッションを次のとおり新たに設定しました。

2050年までに、さらなる飛躍のための3つの取り組みを完遂します。

  • *当社すべての製品・サービスは温暖化ガス(GHG)フリーで使用でき、製品の製造過程もGHGフリーを達成します。
  • *生産技術力を活かした新サービスと新商品を第二の事業の柱とします。
  • *第三の柱となる新事業を離陸させます。

進行中の具体的な取り組みを以下に示します。

  • ①「(グリーン)メタノールエンジンおよび燃費追求型‘S(スペシャル)’エンジン」
    低速4サイクルエンジンの戦略的優位性を再認識し市場価値を高めるため、SCOPE-3におけるCO2排出削減を目的とするエンジンの新開発および改良を強力に推進しています。
  • ②「CMR(Casting/Machinery/Repair)事業」
    既存技術の応用展開により市場を拡大するため、旧来、特販・外販鋳物と称していたサービスをCMR事業として積極的に推進することにしました。
  • ③「2050年への布石Ⅰ(F-WINGプロジェクト)・2050年への布石Ⅱ(SDGs推進プロジェクト)」
    未来の阪神のための全く新しいビジネスを探求する長期的プロジェクトや、SDGsの観点からの発展を期待する自発的プロジェクトも発足しました。

上に述べましたように、経営理念を明確にすることで全社一丸となって進化し、新たな価値を加え、高まった真価を世界に発揮してまいります。

阪神内燃機工業株式会社
代表取締役社長
木下 和彦